2016年10月11日火曜日

★船でマルケンへ★【後編】

★オランダの地形が堅実で倹約なオランダ人を作った★【中編5】のつづきでございます(((u u*)

Marken行きの船に乗って眺めのいい二階のデッキに上がった。 乗船客はそう多くなく15名程度で、少し肌寒い季節のせいか真っ先に二階に上がったのはKazuだけだった。
と、そこに暫くして二人組の中年マダムがやったきた。


それもガラ空きの二階デッキでウェーイ( ゜▽゜)/ と調子に乗ってセルフィーをしていたときにだ.. そんなKazuにマダムたちが挨拶をして話しかけてきた。


「What's this?」と..


えーーーーーーー ((゚゚дд゚゚ )) 今どきセルフィースティックを知らない人が居る??? どこぞの民族衣装をまとった方々ならわかる(u u*) しかし見た感じフツーにこの辺に住んでそうな顔立ちをしている。 最近ではSNSの普及やインスタグラムやらで今や誰もがこういったアイテムを持って旅をするものではないのか!? という疑問が心の中で湧き上がる。 でもそんな価値観で物事を考えてはならないと正直にセルフィースティックだと答えた。


するとどこから来たかといった会話が始まり、お互い写真を撮り合おうということになって、セルフィーが必要なくなった。 なるほど..( ̄ρ ̄) コミュ力の高い外国人にはセルフィーなど必要ないのか。 そもそもセルフィースティックこと「自撮り棒」は日本の発明品で1980年代初頭に販売されたとか。 当時はカメラ付き携帯電話なんてない時代に世界に発売するも普及せず、その後も日本の珍発明の1つとして揶揄されたんだとか.. そんな発明が時を超えて現在、スマートフォンの普及により爆発的に売れてヒット商品となった。 しかし元を辿ればシャイな日本人が自分を撮るために作ったもの(それだけの目的ではないけど..)


スパニッシュの彼らは本当にセルフィーを知らなかったかも知れない..


そんな彼らと船上の撮影会を気の済むまで楽しんだ頃、船が港を離岸した。
小さくなっていくVolendamの美しい街並みを心行くまで眺めていた。


約30分の湖上の旅、風に靡く商船旗の先に少しずつMarkenの町並みが見えてきた。
穏やかに流れる10月の風に少々寒くても船を漕ぎそうになるくらい気持ちのいい乗船だった。


客船はまもなくMarkenの小さな港に着岸し、乗客を降ろした後


またMarkenで乗客を乗せてVolendamへ出航した。
暫く船出を見送っていると、実際に船を漕いでくれた船長が爽やかな笑顔で操舵室の窓から大きく腕を出して手を振ってくれた。


これが船旅の醍醐味か(゚∀゚*)オオッ!!


と心が熱くなった。


そんな出逢いのお蔭あって緊張も解れ、セルフィーも気にせず笑顔で!


IJsselmeer【アイセル湖】に浮かぶ小島Markenは、Volendamよりもこじんまりとした町並みで、統一感のある家々に過疎の町の結束の固さを感じる。


こんなまとまった景色が大好きで、恍惚と打ち眺めていた。


それぞれの庭先には季節の花が咲き乱れ、統一感の中にも個性が光っていた。


中にはオランダ人デカいのに小人さんが出てきそうなテイストの違うお家があったけど、これはこれでいいと思う(((u u*)


日本では6月の梅雨時期に咲くアジサイの花が満開で見頃を迎えていた。


オランダの風土を活かしたハネ橋がまたいい。


時刻は夜のはじめ頃、日照時間が日本より長いオランダの夜が始まろうとしていた。


そろそろバスに乗ってAmsterdamに戻ろうとバス停へ..


時刻表でバスの時間を確認してみると、ついさっき出たばかりで次は18時49分。


バスを待つ間、日没前の西の空がだんだん茜色になってきた。


停留所を離れて太陽が地平線に沈むのを見続ける。


サンセットだけど、何だかライオンキングみたい。
今日の良き一日に合掌( -人-) 明日もいい旅ができますように..


Nants ingonyama bagithi Baba
Sithi uhm ingonyama
Nants ingonyama bagithi Baba
Sithi uhhmm ingonyama
Ingonyama
Siyo naoba
Ingonyama nengw′enamabala...


7話に渡りお届けいたしましたZaanse Schans【ザーンセ・スカンス】、Volendam【フォーレンダム】、Marken【マルケン】の旅、珍道中の話はいかがでしたでしょうか。
明日は列車に乗ってミッフィーの生まれ故郷Utrecht【ユトレヒト】でKazuの不思議発見をお届けします。


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★オランダの地形が堅実で倹約なオランダ人を作った★【中編5】

★長い上り坂の先に海★【中編4】のつづきでございます(((u u*)


船着き場に向かう途中で半鐘が見えた。 この鐘どこかで見覚えがある( ̄ρ ̄)..


  あ!



コレコレ!! Volemdam Museumで、この右の男性が鳴らしている鐘と全く同じ(`・ω・´)b 壁に記された「Watersnood Volemdam 1916(1916年 フォーレンダム洪水)から、今からちょうど100年前の洪水に見舞われたことを再現している。 ボートに書かれた「POLITIE」とはオランダ語で「警察」という意味。 半鐘を鳴らしている男性は、洪水の発生を近隣住民に知らせる為に鳴らしていると思われる。


これまでオランダは記録に残っているだけでも128回もの水害に見舞われてきた。


この洪水後の1927年から5年にかけてIJsselmeer【アイセル湖】と北海の境に全身32キロメートル、幅90メートル、高さ(海抜)7.25メートルのAfsluitdijk【アフシュライトダイク/締め切り大堤防】を作ったが、竣工から21年後の1953年1月、嵐による防波が1836名の命を奪った。 現在でも地球温暖化により北極の氷が溶け続けている


――――― 「世界は神が造り、オランダはオランダ人が造った」



この先オランダ人はどこまでオランダを造り続けることができるのだろうか。 だた一つ言えることは、そんな「オランダの地形が堅実で倹約なオランダ人を作った」と言えるだろう。


そんな当時の面影など全く残っていない賑やか港道が続く。


牛を屋根に乗せちゃうようなオランダ人の発想も好きだ。


そろそろVolendamからマルケンへ向かう時刻が近づいてきた。


チケット売り場でボーディングパスを購入(€7.50/約858円)。


16時30分出航のVolendam Marken Expressが運行する船でMarken【マルケン】へ。
Volendam-Marken間は9時45分から18時45分、Marken-Volendam間は10時30分から19時30分と45分おきに運行している。 約30分の乗船時間でちょうどいい船旅。


船長と記念撮影をしていざ船へヾ(๑╹◡╹)ノ"

つづきは後編で(✿ゝω・)ノ


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★長い長い上り坂の先に海★【中編4】


Volendam Museum【フォーレンダム博物館】でこの町の民族や歴史に関することを見学したところで町歩きといってみよう|ω・)و゙

博物館を出てZeestr.【ゼー通り】を東へロータリーの先で漁火(イサリビ)の街路灯を頭上に過ぎたぐらいから、なだらかな上り坂を歩いて行くことに違和感を覚えた。(※画像は来た道を振り返って撮影したもの)


次第に傾斜は強くなり、本当にこの先に海があるのだろうか( ̄ρ ̄) と疑ってしまうほどだった。 日本ではゆずの『夏色』に歌われるように長い長い下り坂を下ったところが海というのが一般的。


――――― しかしここはオランダ。



長い長い上り坂を上がった先に海がある。 海というより正確にはMarkermeer【マルケン湖】で、NORDSEE【ノルトゼー/北海】に繋がっている。
そう、これが海抜0メートル以下ということ。


そんな漁港の雰囲気は以前行けなかったクロアチアのドゥブロブニクの風景を思すようなオレンジ色の屋根が美しく、淡水のせいか秋の乾いた空気が心地いい。


坂の途中には漁港で獲れた魚をフライや酢漬けにしたものや、それをBroodje【ブローチェ】に加工して販売するお店があった。 名物のHaring【ハーリング/ニシンの酢漬け】は、そのお店の看板に描かれた女性のように大きく口を開けて上を向いて食べるのがオランダ風の食べ方だそうだ。


港は漁港というよりもどちらかというとヨットハーバー( ̄ρ ̄)?


ストリートは観光地化されていて、土産物店や飲食店がズラリと並んでいた。


飲食店のオープンテラスのイスでイソヒヨドリが羽を休める姿が見られ、夕刻前ののんびりした時間が流れていた。


ここで昼食をとる予定だったけど今さらレストランに入ってランチというのも重いので、ここは屋台でまずはポテトフライを買ってみよう!


そこでポテトを買うときの注意点だけど、注文する際にまずサイズを訊かれる。 で、ここまでは日本と同じ。 次にケチャップとマヨネーズが要るか訊かれる。 大抵の日本人の感覚ではケチャップとマヨネーズは無料でついてくると思いがちで、ここで気軽に両方もらうと€1加算されてモヤッ(´・ω・`) とした気分になる。 屋台でのケチャップやマヨネーズは有料で、頼むとカップ盛り盛りにたーんとついてくるのでご注意を!! 有料だった悔しさに大阪魂に火がついて、しっかり付けて元をとるなんてことをしてせっかくのポテトがケチャップまみれの味しかしなかったという悲惨な経験を持っている。 なのでここはプレーンで(((u u*) そう.. プレーンが一番(o・ω´・o)b


なんて思い出しながらポテトを頬張っていると、チュン.. と一羽のイソヒヨドリがKazuの足元にやって来た。 ちょっとポテトをあげると。。


チュンチュンチュンチュン..


チュンチュンチュンチュンチュン..
野鳥のネットワークは凄い(。´・д・) 集まってくれて何だけど、ポテトフライは塩分が高く野鳥にはよろしくないので暫く放置していると自然と去って行った。


  ――――― パタパタパタパタ........


さらにポテトフライだけではお腹が満たされず、食べ物を求めてまた屋台へ..


今度はハーリングブローチェを注文( ̄‥ ̄) パクッ❤


うまうまうまうまうまうまうまうまうまうまま・・・・・・・・・

これ以上の感想はもう言いません。 小腹の空いたところにブローチェってね、無言で十分伝わります。 あとは画像でご賢察ください(((u u*) と言いたいところですが、伝わりそうもない画像なので感想を言わせてもらうと、美味しいです。 玉葱の苦味と酢漬けの酸味、そしてニシンの旨味が見事に絡み合って三位一体とでも言いましょうか。 さらにいうなら「素朴な美味しさ」と言ったら伝わるかな( ̄ρ ̄) 日本でいう郷土料理的なそんな地元の味ですかね。 きっとまたこれを食べる機会があったら、次の感想は「懐かしい味」と言うでしょう。


Volendamの港道を散歩しながらブラブラと..


そろそろ今日の最終目的地のマルケンへ。

つづきは中編5で(✿ゝω・)ノ


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