Marken行きの船に乗って眺めのいい二階のデッキに上がった。 乗船客はそう多くなく15名程度で、少し肌寒い季節のせいか真っ先に二階に上がったのはKazuだけだった。
と、そこに暫くして二人組の中年マダムがやったきた。

それもガラ空きの二階デッキでウェーイ( ゜▽゜)/ と調子に乗ってセルフィーをしていたときにだ.. そんなKazuにマダムたちが挨拶をして話しかけてきた。
「What's this?」と..
えーーーーーーー ((゚゚дд゚゚ )) 今どきセルフィースティックを知らない人が居る??? どこぞの民族衣装をまとった方々ならわかる(u u*) しかし見た感じフツーにこの辺に住んでそうな顔立ちをしている。 最近ではSNSの普及やインスタグラムやらで今や誰もがこういったアイテムを持って旅をするものではないのか!? という疑問が心の中で湧き上がる。 でもそんな価値観で物事を考えてはならないと正直にセルフィースティックだと答えた。

するとどこから来たかといった会話が始まり、お互い写真を撮り合おうということになって、セルフィーが必要なくなった。 なるほど..( ̄ρ ̄) コミュ力の高い外国人にはセルフィーなど必要ないのか。 そもそもセルフィースティックこと「自撮り棒」は日本の発明品で1980年代初頭に販売されたとか。 当時はカメラ付き携帯電話なんてない時代に世界に発売するも普及せず、その後も日本の珍発明の1つとして揶揄されたんだとか.. そんな発明が時を超えて現在、スマートフォンの普及により爆発的に売れてヒット商品となった。 しかし元を辿ればシャイな日本人が自分を撮るために作ったもの(それだけの目的ではないけど..)。

スパニッシュの彼らは本当にセルフィーを知らなかったかも知れない..
そんな彼らと船上の撮影会を気の済むまで楽しんだ頃、船が港を離岸した。
小さくなっていくVolendamの美しい街並みを心行くまで眺めていた。
約30分の湖上の旅、風に靡く商船旗の先に少しずつMarkenの町並みが見えてきた。
穏やかに流れる10月の風に少々寒くても船を漕ぎそうになるくらい気持ちのいい乗船だった。
客船はまもなくMarkenの小さな港に着岸し、乗客を降ろした後
またMarkenで乗客を乗せてVolendamへ出航した。
暫く船出を見送っていると、実際に船を漕いでくれた船長が爽やかな笑顔で操舵室の窓から大きく腕を出して手を振ってくれた。
これが船旅の醍醐味か(゚∀゚*)オオッ!!
と心が熱くなった。

そんな出逢いのお蔭あって緊張も解れ、セルフィーも気にせず笑顔で!
IJsselmeer【アイセル湖】に浮かぶ小島Markenは、Volendamよりもこじんまりとした町並みで、統一感のある家々に過疎の町の結束の固さを感じる。
こんなまとまった景色が大好きで、恍惚と打ち眺めていた。
それぞれの庭先には季節の花が咲き乱れ、統一感の中にも個性が光っていた。
中にはオランダ人デカいのに小人さんが出てきそうなテイストの違うお家があったけど、これはこれでいいと思う(((u u*)
日本では6月の梅雨時期に咲くアジサイの花が満開で見頃を迎えていた。
オランダの風土を活かしたハネ橋がまたいい。
時刻は夜のはじめ頃、日照時間が日本より長いオランダの夜が始まろうとしていた。
そろそろバスに乗ってAmsterdamに戻ろうとバス停へ..
時刻表でバスの時間を確認してみると、ついさっき出たばかりで次は18時49分。
バスを待つ間、日没前の西の空がだんだん茜色になってきた。
停留所を離れて太陽が地平線に沈むのを見続ける。
サンセットだけど、何だかライオンキングみたい。
今日の良き一日に合掌( -人-) 明日もいい旅ができますように..
Nants ingonyama bagithi Baba
Sithi uhm ingonyama
Nants ingonyama bagithi Baba
Sithi uhhmm ingonyama
Ingonyama
Siyo naoba
Ingonyama nengw′enamabala...
7話に渡りお届けいたしましたZaanse Schans【ザーンセ・スカンス】、Volendam【フォーレンダム】、Marken【マルケン】の旅、珍道中の話はいかがでしたでしょうか。
明日は列車に乗ってミッフィーの生まれ故郷Utrecht【ユトレヒト】でKazuの不思議発見をお届けします。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿