そんな膨大な敷地の中にミュンヘン=ニンフェンブルク植物園やMarstallmuseum【馬車博物館】、Amalienburg【アマリエンブルク/狩猟用の小さなお城】といった魅力的なスポットが点在している。 なので一日ここに時間を設けているものの、オーディオガイドの順にしっかり最後まで聞いて城だけに留まるわけにいかず巻き気味で西側のガーデンに出た。
そしてそこで目にしたもの.. それは.. Σ( ̄д ̄ノ)ノ

通路のど真ん中に設置された台座の上に、これでもかと並べられた数十体の黄金の胸像。。

その手前に写る庭園灯の台座が獣の足というのも非常に気になるけど、それではなく..

これね。

そこからアマリエンブルクへ移動。 シュロスガルテン運河沿をポキッと南に折れてそこから見渡す風景をもう一枚キャメラに収める。 運河に浮かぶゴンドラを眺めながら、一人じゃなければ乗るのになぁ.. という気持ちを抑えながら.. ヒートホールンのボートを思い出した。
その外観は「狩猟」とは縁遠いイメージの淡いピンク色で、皇帝妃の趣味部屋といった佇まいだけど、それもその筈このお城はカール・アルブレヒト(カール7世)が妻マリア・アマーリエの為に造らせた宮殿(だからアマリエブルク)で、二人は共に趣味である狩を楽しんでいたそうだ。
壁にかけられた静物画がオランダの画家バルタザールの作品に似ていてついつい見入ってしまった。 彼の作品はアムステルダム国立美術館の(『花』)、エルミタージュ美術館(『果物、花、昆虫』
)、マウリッツハイス美術館(『果物と貝殻がある静物』)で展示されていて、どれもパンチの効いた印象強い作品で、こういった発想に凄く惹かれる。
そこからズンドコ進んだ天井の煌びやかさとシャンデリアに「無駄」って優雅だなと考えさせられた。
「休憩室」にはお二人がここで休憩されたのであろうソファーがあって、その両脇に彼らの肖像画が飾られている。
それが額縁にではなく、壁の装飾と融合してるのがとても素敵。
その装飾を横から見るとこんな感じにゴツゴツしているので壁にもたれると超痛そう。
さらに進んだ建物の中央に「鏡の部屋」という名のホールがある。 楕円の形をした部屋の壁に鏡が埋め込まれていて、対面の窓を映し出し奥行き深い部屋になっている。
ここが一番装飾が素晴らしく、天井を舞う鳥、船やハープ、天使や水瓶といった黄金のバロックがギュギュッと詰まった部屋だった。
サッカーチームバイエルン・ミュンヘンのロゴにも使われている青と白は、ヴィッテルスバッハ家の白銀の地に菱を斜めに並べた紋章をもとにデザインされたもので、バイエルン州の紋章も同じく、Münchenに本社を置くBMWのロゴのデザインの由来もそうである。
この「鏡の部屋」から「狩猟の部屋」、「キジの部屋」は巻き気味で..
最後に「キッチン」をご紹介(u u*)
その壁一面は最近では見なくなったタイル張りで..
それもそんじょそこらのタイルではなく、オランダのデルフト焼きのタイルをこれでもかとふんだんに使われたこれまた豪華なキッチン。
これはオランダの大航海時代をモチーフにしたものだろうか..( ̄ρ ̄)
最後はまたシノワズリでアマリエンブルク終了。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿